Cell Analysis Webinar 2024「再生医療等製品の実用化を加速する!~細胞シート、品質管理のための分析法構築~」

Cell Analysis Webinar 2024
再生医療等製品の実用化を加速する!~細胞シート、品質管理のための分析法構築~

テーマ:

 演 題 : 再生医療等製品の品質管理のためのHPLC分析

 講 師 : カノンキュア株式会社  汐田 剛史 先生


 演 題 : 再生医療等製品の残留添加物測定(受託分析紹介)

 講 者 : 株式会社島津テクノリサーチ 落合 良介

開催日:

 2025 年 1 月 29 日 (水) 16:00 ~ 
 ※リアルタイムでの質疑応答を実施予定です

内 容:

再生医療は、自律増殖能と多分化能を併せ持つ幹細胞を加工し、患者に投与する治療法であり、難治性疾患や希少疾患への応用が期待されています。
また昨今、幹細胞の加工は、遺伝子や蛋白質でなく、低分子化合物による、より安全で安定な方法が開発されつつあり、その実用化の加速が求められています。

本オンラインセミナーでは【カノンキュア株式会社 汐田剛史 先生】にご登壇いただき、先生の肝硬変の新規治療法として考案された「肝疾患治療細胞シート(KCS-003)」、その実用化への取組みと、品質管理において必要とされた迅速な分析法の開発に関して、ご講演いただきます。また、島津グループで実施している再生医療等製品で管理すべき残留物質の測定や、その他医薬品関連の受託分析についても紹介いたします。


汐田先生 ご講演概要紹介

再生医療は、自律増殖能と多分化能を併せ持つ幹細胞を加工し、移植により患者へ投与する治療法であり、難治性疾患や希少疾患の応用が期待されている。幹細胞の加工は、遺伝子や蛋白質でなく、新たな低分子化合物の開発により、より安全で安定な方法が導入されつつある。
演者は、肝硬変の新規治療法として「肝疾患治療用細胞シート(KCS-003)」を考案し、2008年に開始された文部科学省再生医療の実現化プロジェクトに採択された。また、骨髄に存在し、通常骨、軟骨、脂肪に分化する間葉系幹細胞(MSC)のWnt/b-catenin経路を抑制すると肝細胞へ分化誘導可能という演者自らの知見をもとに、Wnt/b-catenin経路抑制性低分子化合物IC-2を開発し、骨髄由来MSCをIC-2を使用して分化させ、細胞シートとして回収するKCS-003を完成させた。KCS-003は、強力な肝線維化抑制効果、肝再生促進効果を有し、非代償性肝硬変を対象とする実用化の取り組みを進めている。
KCS-003の品質管理には、IC-2を迅速に測定する方法の開発が必須であったが、島津テクノリサーチのHPLCの技術により迅速、正確に測定する方法が開発された。本法により、KCS-003の実用化への道は加速され、進行中である。


※詳細・申込リンク先は島津製作所ホームページとなっております
※申込期限:2025年1月28日(火) 17:00まで
※競合・同業者様のご参加はご遠慮いただいております。